本格サバイバルで子どもがたくましく成長! 30泊31日「夏のガキ大将の森キャンプ」で身につく“今わが子に必要な力”とは?

发布时间:2025-05-09 05:54

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Honda創業者・本田宗一郎氏の言葉を元に、栃木に生まれた森のプロジェクトがベース電気、水道、ガスのない生活で、人間の本能や感性に気づいてほしい子どもたちには生きるために活用できる3つの道具を与える基本的な生活は子どもが自分でできるようになるキャンプ後はもとの生活に戻るけれど、経験は必ず活きてくる親が先回りせず、子どもに考える習慣を参加した子どもたちの感想は?

Honda創業者・本田宗一郎氏の言葉を元に、栃木に生まれた森のプロジェクトがベース

――この30泊31日のキャンプは、かれこれ20年もの長い期間続けられていますが、こういったキャンプをプロデュースするきっかけは?

僕は鹿児島生まれで、学生時代は東京農大で造園を専攻していました。自然保護に興味があって中退後は北海道の然別湖畔に20年間住んでいました。40数年前、ネイチャーセンターを立ち上げ、冬はマイナス30℃で湖が凍るので、氷上露天風呂や氷のバーを作ったり、厳しくも素晴らしい北海道の自然を体験できる施設を運営したりしていました。

その当時、Hondaから栃木県に獲得した420haの森の活用法を相談されて、2000年に「ハローウッズ」という栃木県茂木町につくる施設のプロジェクトに参加しました。肩書は「森のプロデューサー」です。

ハローウッズ開設時のコンセプトが「森の元気、子どもの元気」。Honda創業者の本田宗一郎氏の言葉に「Hondaの施設と地域の人々の間には、その結びつきを遮断するようなコンクリートの壁はつくらない」とあります。

「森の元気」は、森づくりワークショップなど、一般の方々と一緒に木や草を刈って森の手入れをする作業です。「子どもの元気」は、子どものキャンプのこと。1~2泊のものもありますが、短い期間では子どもたちに深くいろんなことが伝わりにくくて、表面上でなく、心身ともに染み込むような体験をさせてあげたい、生きる力を身につけてほしい、と30泊31日キャンプをスタートしました。

電気、水道、ガスのない生活で、人間の本能や感性に気づいてほしい

――現代の子どもたちに、生きる力を身につけてほしいんですね。

今、僕は 68 歳ですが、僕の子どもの頃と今の子どもたちとでは、基本的には何も変わってないと思います。変わったのは、時代や社会的な環境。僕の時代はもちろん携帯もありませんでした。今の子たちは生まれたときから携帯電話がある、そこにしか違いはないですね。だから、シンプルにそういう何もなかったときと同じ体験をさせてあげることで、その中で生きる力を育んでほしいと思っています。

「夏のガキ大将の森キャンプ」の様子

2002年に初開催して以来このキャンプでは電気も水道もガスもない野外生活で、夜明けとともに起き、日が落ちると寝るという生活をしています。子どもたちは朝は4時半起床、夜8時就寝の生活が自然と循環できるようです。1か月間、テレビやゲームに触れずに過ごし、人間本来の本能や感性に気づいてもらえるような内容にしています。

子どもたちには生きるために活用できる3つの道具を与える

――具体的にどんな生活を送るのですか?

電気も水道もガスもない環境ですが、子どもたちには使い方を学んで活用してほしい、とキャンプでは道具を与えています。

キャンプで習う道具その①は「ナイフ」

1つ目はナイフ。1人に1本ナイフをプレゼントし、魚の三枚おろしができるようにキャンプ中3回~4回、アジを一匹ずつおろさせます。ナイフは、鉛筆を削ったり、木を削っていろんなものを作り出したりするのにも役立ちますので、使い方と管理をしっかり学んでもらいます。

道具その②は「火」

2つ目は、道具としての火。最初は1人でマッチを使って火を起こさせます。これ、意外とできない子が多いんです。マッチをこする練習をすればするほど、マッチの数が減ってしまいます。ですから、うまく使えるようになるのに必死です。1人で炉も作らせます。飯盒を渡してご飯を炊くことを教えますが、自分で工夫して作らせるんです。

スコップなどの道具は貸しますが、燃料は森に行って拾ってきます。お風呂を沸かすわけではないから薪までは必要なく、森に落ちている杉の葉や親指ぐらいの太さの枝(柴)で大丈夫なんです。翌日に雨が降るような場合は多めに拾っておかないと、燃料がなくなってご飯が炊けなくなることも、頭を巡らせて考えないといけませんよね。

マッチに慣れてきたら、後半では3班編成のグループに分け、板と棒を渡して、きりもみ式で火を起こさせます。手にまめができて泣く子もいますが、火が付かないとご飯が炊けずピンチですから、みんなで知恵を出し合って工夫し、やり遂げるのを我々は手を出さず見守ります

道具その③は「バイク」

3つ目の道具は、バイクです。Hondaが開催していることもあり、子どもたちにバイク教室で乗り方を教えます。一人ずつインストラクターがついて、エンジンをかけないところから始めます。基本的な8の字走行とか坂道発進とかを教えたあと、森の中で草地や最終的には山を登ったり下ったりっていうところまで、子どもたちに教えます。

これら3つの道具を使いこなすことがこのキャンプの中の柱です。

基本的な生活は子どもが自分でできるようになる

――道具の使い方をゼロからきちんと教えてあげるのですね。

ほかに、炊事、洗い物、水汲み、など基本的なことは子どもたちが全部やります。今までは、家庭でお手伝いをしていなかった子たちも、このキャンプを出ると自分で家事ができるようになっています。それに加え、体力もつきます

常に子どもたちには「考える人になれ」と伝えています。キャンプ中、何か必要が出てくるたびに「これはなんでこうなったのか、考えてみよう」と声がけしています。そして、考えて分からなかったら、それをどういうふうに解決していればいけばいいのか、自分が持っていない、分からないものは、他人に聞くとか相談するとか調べる必要があるということを、キャンプ中に常々問いかけながら過ごしています

なにもない生活だからこその学びも

このキャンプに参加したことで、自分のこれから先の目標をどう持とうか、ということを考えるきっかけになるようで、その先の進路を自分で切り開けるようになった子を何人も見てきました。いろんなことで失敗するからこそ学ぶことも多く、実際子どもたちがタフになっていくのを実感します。

キャンプ最初の頃は、たくさん歩かなきゃいけないし、水も水道から出てこない。運ぶのは重いし、不便なことばかりで面倒くさいとすぐ口にします。スマホもないし、テレビもない。YouTubeも見られない。過去の参加者で「音楽がなきゃ生きていけない」という子がいましたが、一か月間音楽を聞かず、テレビも見ない生活を送っていたら、テントの中で風の音、雨の音が聞こえ、雷は鳴る、夜になるとむささびの鳴き声も聞こえたと言っていました。自然の音に耳を傾けて一か月間いることで、帰る日には考えが180度変わったようです。これはすごくいいことだな、と僕たち自身感じています。

キャンプ後はもとの生活に戻るけれど、経験は必ず活きてくる

――このキャンプを修了した子どもたちはその後どうなるのでしょうか?

実は、すぐに、キャンプ前と同様の生活に戻ってしまうこともあります。ご家庭の環境ですよね。
帰宅すると、スマホがあったり、YouTubeも見られたりする。夜も10時まで塾に行って就寝時間がさらにその後、っていう生活で、いろんなものも元に戻っちゃうんですよ。

――面白い結果ですね。

ただ、その子どもたちは、ここで30泊31日を経験したことは、やっぱりきちんと覚えてて、吸収しているので、何もないところでも火を起こせるし、暗いところでも全然平気、というタフさは確実にあります。このキャンプが終わってからも、僕はこの仲間たちを大切にしてほしいと思っていて、実際に縦横のつながりが盛んです。誰が大学受かったとか高校受かったとかの報告もあるし、森づくりのワークショップに参加しているOBもいます。

大切なのは何度も粘り強く子どもと向き合うこと

――粘り強く取り組む力がすごく身につくし、その後の進路や自分の生き方への土台にもなっていくんですね。

今も昔も、子どもは何も変わってない、ただ社会的な環境が変わってるだけ。それに流されないよう、基本的なこと、人間本来のあるべきことを学んでほしいです。よく歩く、火を起こす、物を切る、など。

キャンプ期間中のプログラムで、何を体験させようかと考えつつも、ただ森の中で過ごす時間も大切にしたいですね。僕の専門はやはり、花、植物、鳥、虫などで、虫の楽しさっていうのを子どもの頃に学べたから今があるんですよね。今、大人たちで、それを魅力的に語ってくれる人が圧倒的に少ないし、手取り足取り、失敗しても、何回も何回も教えてくれる人が減っていると危機感を感じています。

過去には、自転車に乗れない子がいましたが、このキャンプのバイク教室での行程が終わる2日目ラスト1時間で、ようやく自転車に乗れたんですよ。これは、何度となく失敗しても、あきらめずに教えて、付き合って、ようやく最後に乗れた。その5分後にはバイクに乗れました。そのとき、参加者約30人、全員で泣きましたね。最後の最後まで教えて付き合ってくれる大人がいるっていうことが、子どもの成長の後押しをするんだなと、そのときつくづく思いました。

――このキャンプにはチームで成し遂げる「集大成の旅」もあるんですね。

地図とコンパスを渡し、栃木県のハローウッズから約60kmの距離にある茨城県の大洗海岸を目指して、これまで一緒に生活してきたチームメイト7人と協力してテントなどのキャンプ道具を背負って歩き続ける2泊3日の旅です。

スタッフは1チームに一人ずつつけますが、「集大成の旅」では、もし子どもたちが道を間違えていてもスタッフは指摘しません。自分たちが間違いに気づき、解決策を考えることが大切だからです。何年か前に、地図を読み間違えて逆方面に向かったチームもありましたが、さまざまな情報を調べて、太陽の沈む方向を観察したり、整理して、だいぶ遠回りをしつつ自分たちで何とかたどりつきました。

大人が介入するのではなく、子ども自身で解決するのが大切

大人がリカバリーしてあげるのは簡単ですが、それはやっちゃいけないことだというのが僕の持論です。歩けなくなった子を負ぶって歩き始めたり、その子の荷物をチームの他のメンバーが持ってあげたり、そういう経験や判断、チーム力は、今後の人生の中ですごく活きてくると信じています。

親が先回りせず、子どもに考える習慣を

――今は、身近にこういう自然の環境がなかったり、スマホを見ればいろいろなことが解決したり。小学生の時代にこのガキ大将キャンプに行って、自然の音とか五感でいろいろなものを感じることが、その後に活かされるんですね。

親が心配で子どもに手を出したり、先回りしちゃうと、子どもの学びの場や体験する機会を奪ってしまうことにつながります。このキャンプでは山や森の中を走りますが、木が倒れてたり、階段があったりする不安定な場所なので、「これを踏んだら滑りそう」とか、瞬時の判断力が養われます。

1泊ではすぐ忘れてしまうかもしれません。ところがこのキャンプは一か月という時間があるので、使い方やその生活が染み込んでいくんです。自分で考えて、自分でできるようになる。

何でもかんでも、やってあげるのではなく、親は子どもに考えさせる機会を与えないといけません。普段の生活でも、ほしいものがあれば、その理由を説明させることが必要ですね。親子で向き合う時間がおっくうで、スマホやタブレットを渡して、動画見せていませんか? 例えば、iPadは人間の本能に近い動作で動かせるので、便利なものとして活用できる一方で、意識して考える動作を奪っている状態ともいえます。

なかなかこういった環境に子どもをひと月も入れる機会は少ないとは思いますが、子ども自身が自分のことは自分で行い、チームでさまざまな問題に立ち向かい、1つとは限らない解決策を考えることは、今後の不安定な世の中を生きていくためにぜひとも磨いてほしいですね。

参加した子どもたちの感想は?

小学生の頃にこのキャンプに参加した現大学生たちに、印象に残っていることや、参加後の自分に役立っていることを伺いました。

Sさん(18歳・大学生)
<参加したときの年齢> 10,11歳
<参加して一番印象に残ったこと>
みんなでサバイバル、というプログラムで、火起こしができないとご飯が食べられない状況に立ち、ふだんの当たり前の生活は当たり前ではないことを知った。

Iくん(21歳・大学生)
<参加したときの年齢> 10,11歳
<参加して一番印象に残っていること>
五感を磨く、考える人になる、縁と運と心がけを大切にする、という﨑野さんの言葉に、生き方、人との付き合い方、ものの考え方が豊かになったと感じています。

Kくん(19歳・大学生)
<参加したときの年齢> 9,10歳
<今の自分に役立っていること>火起こしには段取りが重要なので、その後は何かをするときには段取りを考えるようになり、計画性が増した。

Sくん(20歳・大学生)
<参加したときの年齢> 10,11歳
<参加して得たこと>森の中で、何が食べられるか、食べられないかの見分け方を学んだ。

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お話を伺ったのは

﨑野 隆一郎さん ハローウッズ 森のプロデューサー

大雪山国立公園内の然別湖畔に移住し、然別湖コタン運営企画に携わった後、1999年より本田技研工業(株)の新プロジェクト、自然活用アドバイザーとして参画。2002年夏より自然の中で30泊31日を過ごす『ガキ大将の森キャンプ』を実施。様々な昆虫や動物の棲み家となる『生命(いのち)の塔』を建設したり、一般参加者と共に里山の森の再生・保全を行う『森づくりワークショップ』を実施するなど、森のプロデューサーとして活動。

取材・文/羽生田由香

网址:本格サバイバルで子どもがたくましく成長! 30泊31日「夏のガキ大将の森キャンプ」で身につく“今わが子に必要な力”とは? https://www.yuejiaxmz.com/news/view/944434

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